ニドムクラシックではフェアウェイ、ラフでライグラス、ケンタッキー・ブルーグラスの洋芝を採用しています。フェアウェイ12mm、ラフ32mmの刈高を基準に明確な境界ラインを設定。精緻なゼブラカットによって順目、逆目をつくり、美しさとタフさを演出しています。ショットの通常ランディングエリアはワイドに、それ以外はタイト。難易度のバランスを考えられた、ゴルフを楽しめるセッティングとなっています。
グリーンの芝種はペンクロス。通常3〜4mmの刈高で、スティンプメーター9.5〜11フィートを目安とした速さに設定しています。標準的な指標硬度(コンパクション値)は22〜23。
芝目はほとんどなく、独特のアンジュレーションだけで公平なグリーン攻略のおもしろさを演出。春と秋に実施するエアレーション作業で芝の根張りを促進し、頻繁な目砂散布で表面を平らに整え、ボールのスピンが解けず、かつスムーズに転がるグリーンのクオリティを実現しています。
クロスバンカーは各ショットのランディングエリアに所々重なるように配置され、コース攻略をよりおもしろいものにしています。自然のアンジュレーションを活かしており、バンカー内でも前後左右にアドレスが傾くライも少なくありません。ほとんどのホールにグリーンサイドのガードバンカーが設計されていますが、グリーンが大きいホールの場合、ピンポジションによっては距離のあるバンカーショットが求められます。バンカー内にあえて木を残したホールもあり、ユニークさとともに難度も備えています。45ホールで152箇所、絶妙に配置されたニドムクラシックのバンカー。北海道・石狩浜のキメの細かな砂の感触を掴んで、気持ちのいいエクスプロージョン・ショットをご体験ください。
ニドムの森を形成するのは、かつて植林されたカラマツやエゾマツなどの針葉樹。そこにミズナラやコナラ、エゾイタヤなどの広葉樹も加わります。沢の周辺にはハンノキやヨシなどの湿生植物も見られ、野趣あふれる光景を四季折々に楽しむことができます
ニドムの敷地を流れるオタルマップ川、トキサタマップ川の源は、いずれも支笏湖からの伏流水です。ヤマメを育む清流はエゾシカなどの大切な飲水であり、様々な鳥類や水生植物が生息する湿原を形作っています。ふたつの川はやがて勇払川へと合流し、ウトナイ湖へ流れ込みます。
ニドムの森にはあふれる生命が躍動しています。エゾリスやシマリス、エゾユキウサギやキタキツネなどの小・中型哺乳類。大型のエゾシカは家族で群れをつくり、時折コース内を悠々と散歩します。鳥類に至っては実にさまざまで、アカゲラ・コゲラなどのキツツキ類、キビタキやオオルリなどのヒタキ類、シジュウカラなどのカラ類、さらにはカッコウやヒバリ、カワセミ、キセキレイと、まさに豊かな生命のサンクチュアリです。
各コースのコースレートおよびスロープレーティングは以下の表をご参照ください。
■スロープレーティング・・・現在世界約60の国と地域で採用されているUSGAのハンディキャップ運用方法によって、ゴルファーの技量とコースの難易度によるスコアの変動を標準化した値がスロープレーティングです。標準値は113とされ、一般にこの値より大きければ難易度が高く、小さければ難易度が低いことを示します。ご自身のハンディキャップ・インデックスにスロープレーティングの値を掛け、113で割るとそのコースに適したハンディキャップが算出できるとされています
例 (ハンディキャップ・インデックス15の方がニスパコースをホワイトティーからラウンドする場合のコースハンディキャップ)
15×130÷113=17 (四捨五入)
コース | ティーインググラウンド | コースレート | スロープレーティング |
---|---|---|---|
二スパコース | グリーンティー | 73.5 | 137 |
ホワイトティー | 70.5 | 130 | |
ゴールドティー | 67.4 | 123 | |
レッドティー | |||
イコロコース (アシリ/ピリカ) |
グリーンティー | 72.4 | 134 |
ホワイトティー | 70.5 | 130 | |
ゴールドティー | 68.4 | 125 | |
レッドティー | |||
イコロコース (ピリカ/カムイ) |
グリーンティー | 73.3 | 133 |
ホワイトティー | 71.4 | 129 | |
ゴールドティー | 68.9 | 123 | |
レッドティー | |||
イコロコース (カムイ/アシリ) |
グリーンティー | 72.3 | 130 |
ホワイトティー | 70.5 | 126 | |
ゴールドティー | 68.1 | 121 | |
レッドティー |
コース管理グリーンキーパー:若子内 智哉
【略歴】
1998年ニドムクラシックコースに入社。2003年迄10年連続開催したPGA主催公式競技
『日本プロゴルフマッチプレー選手権』に携わり、その後2004年~2007年小樽カントリー倶楽部にて
JGTO主催公式競技『サン・クロレラクラシック』に携わる。
2008年からは北海道クラシックゴルフクラブ早来コースにてサブキーパーとしてALLベント芝のコース維持に従事。
2013年春よりニドムクラシックコースグリーンキーパーとして活動中。